沖縄県は東京都に匹敵する新型コロナウイルス感染症の集積地となっている(写真は石垣島)

 10月末のことでした。新聞報道で、「日本全国の新型コロナウイルス感染クラスターの数が1761に達した」とのニュースが流れました。

 1761。ちょっと思い当たることがあり、ネットで調べてみたのですが・・・。実は、日本全国の市町村の総数が1741なんですね。

 つまり、いまや10月末時点で、日本のコロナは「1自治体に1つ」を超えた「普及率」に達している。

「一家に一台」ではありませんが、いまや「1自治体に1クラスター」と同じ頻度で、集団感染が日本全国に蔓延している、そういう数値を示しているわけです。

都市に集中する感染者分布

 日本全国の市町村数は、市が792、東京都の特別区が23、町が743、村が183で、その総数が上に挙げた1741ということになります。

 この分布は全国津々浦々、一様に拡がっていますが、新型コロナウイルス感染症の罹患者分布は、当然ながら都市部に偏っています。

 11月10日時点での患者の累計総数は11万642人。その3割、3万3060人が東京に集中し、ざっくりと、約3割。次いで大阪が1万4120人、約13%。神奈川が7064人、約8.5%。

 以下

埼玉が6360人  6.3%
千葉が5419人  5.7%
福岡が5307人  4.9%
北海道が4387人 4.7%
兵庫が3598人  3.2%
沖縄が3561人  3.2%
京都が2187人  1.9%

 ここまでのワースト11が4桁の発症者。これに次ぐ32県が3桁すなわち数百人の発症者、残りをすべて合わせても1万9704人で約18%に過ぎず、東京単体の3分の2に届きません。