福岡でも花粉が飛びかう季節となりました。私も花粉症の症状が出ており、今年は昨年よりもひどい感じがします。福岡は大陸と近いので、時々、汚染物質の含まれた雲が流れてきますが、もしや中国からの大気汚染物質の影響で症状がひどいのでは? などと思ってしまいます。

 駅頭では、4月の統一地方選挙の候補予定者が頑張っていますが、民主党系の候補者の悲鳴も聞こえてきます。赤い丸が2つついたビラを配っても、ぐしゃぐしゃに丸めて捨てられてしまったとか。大変厳しい状況のようです。

 かといって、自民党に入れたいという人が増えているわけでもありません。棄権が増えないとよいなと思います。

名古屋市は借金をしながら減税?

 さて、前回は、中京都構想などについて自分の考えを述べましたが、河村たかし市長の公約の1つに「市民税の10%減税」があります。私は、最初にこの話を聞いたときは、さすがに名古屋市は財政が良いのだなと感心していました。

 しかし、財政の良い名古屋市でも、2010年度予算で1000億円を超える借金をしています。大幅減税をしながら借金をする? とても妙な感じがしました。

 名古屋市の2010年度予算は一般会計で1兆345億円あります。収入のうち、市税は合計4769億円。そのうち市民税が約1600億円以上ありますので、10%減税すると約160億円の減収となります。名古屋市の人口は約223万人ですから、住民1人当たりでは年間で7万2000円の減税です。

 一方で、増加する支出を賄えないので、1233億円の借金をしています。これは、減税で今の世代の負担を減らし、借金で次の世代の負担を増やしているとも言えると思います。