ビジネスパーソンが本を読む目的は、単純に知識を増やすためだけではありません。読書は、今の自分を振り返り、今後の人生をどう生きていくかを考える機会を与えてくれます。特に、ビジネス環境の劇的な変化とスピードが増す中で、ビジネス書を通して最新の情報をインプットし続けることは必須になってきていると言えるでしょう。
今、ビジネス書はどんな本が読まれているのでしょうか。本記事では2018年上半期にベストセラーとなった5冊のビジネス書を紹介します(日本出版販売の「2018上半期ベストセラー」より)。
いずれも今年大いに話題になった本です。以下ではそれぞれについて、どのような本なのかというざっくりとした紹介と、「本書のまとめ」を掲載します。気になる本があったらぜひ手に取ってみてください。皆さんが今の働き方や生き方を見直し、これからのキャリアを設計するうえで、大いに参考になるはずです。
それでは5位からランキングを見ていきましょう。
【5位】『日本再興戦略』(落合陽一著、幻冬舎)
メディアアーティスト・落合陽一氏の著書。稀代の論客が、歴史、テクノロジー、政治、教育など幅広い分野から日本を再興するための方法を語ります。聞きなれない専門用語や技術用語が数多く出てきますが、各章の最後に用語解説があるため、難なく読み進められるでしょう。
[本書のまとめ]
本書では、「ワークライフバランス」から「ワークアズライフ」への転換を提唱しています。ワークライフバランスとは、その名の通り「ワーク」と「ライフ」を二分法でわけること。落合氏によれば、これは日本の文化的に合わず、むしろ仕事と生活が一体化した「ワークアズライフ」のほうが向いているのだそうです。