寒い日が続いていますが、政治情勢はもっと寒い日が続いています。私の住む福岡市は2011年4月に統一地方選挙があり、朝や夕方に駅前に立つ候補者が目立ってきました。雪の降る日の朝立ちはとてもつらいことですが、立候補予定者はみんな頑張っています。

 さて、前回は、都道府県別の「毎月勤労統計調査」の記事を書きました。毎月のお給料の比較です。栃木県が上位10位の常連であると書いたところ(2010年は第8位でした)、このことについて「栃木県がそんなに豊かだとは知らなかった。びっくりした」という声が寄せられました。

 この10年間の裕福な都道府県の第1位は、不動の地位を占める東京都です。2位から4位までは、神奈川県、大阪府、愛知県と順位の変動はありますが、これも固定メンバーです。

 では、「首都4自治体」と言われる東京、神奈川、千葉、埼玉のうち、千葉と埼玉はどうなっているでしょうか?

 意外なことに、埼玉県がとても低いのです。理由はよく分かりませんが、2005年が29位、2009年でも23位(下の表)。厚生労働省のホームページに公開されている1997年のデータまでさかのぼってみても、同じような傾向です。

(注)筆者が厚生労働省「月別勤労者統計調査」を基に作成(以下、同)

一流企業の工場や物流センターが立地する栃木県

 では、関東圏に属する、首都4自治体以外の栃木県、茨城県、群馬県はどうなのか。

 栃木県は安定して上位10位前後です。