いわば「ビニールハウス」の式でしかなく、こんなもので作った問題が解けただけで順位がどーした偏差値がこーしたなどと言っても、完全にナンセンスです。

 嘘だと思ったら、大学入試の1次だけ物理を選択して、その後は離れたという人(たくさんおられると思います:文科系であれば普通に)が、自転車の運動は難しすぎて全く記述できませんから、例えばエアホッケーの玉の運動をどれくらい記述できるかを考えてみてください。

 ビリヤードと書かず、エアホッケーとしたのは、難しくなりすぎないように、ということですが、エアホッケーもスピンを考えたりすると大変になります。

 結論から言えば、無理だと思います。

 「そんなの知らなくったって、ビリヤードはできる。それで賞金稼ぎして儲けてるんだ、文句あるか?」

 というのが「経済現場の経済学無用説」で普通に見かける症例ですが、そうではないんですね。上記のビリヤードの例で言えば、ちょっとルール違反の危険なタックルでもされたら、ケガ休場、下手すればおしまいになる。

 これが、一般化したシステマティックな理解があれば、代替手段だっていくらでも考えられる・・・根本的にロバストネス=堅牢性の水準が違っており、ハナから比較にならないというのが、実際のところだと思います。

 現実のシステムとして実装され、実用に供している系は、ポンチ絵で話すには複雑すぎ、翻って小中学校で習う算数は簡単すぎて歯が立たず、使えるほど複雑なものができていない。社会の実情が見えていない。

 「大学学部卒」時点での学力、特に専門外の学力が、日本は破壊的に低いのです。

 理学系大学院・工学系大学院出身で、コンピューターを普通に使いこなす修士相当の人材は、フィンテック(Fintech)の戦力に、そのままでは、あまりなりません。

 少なくとも、東京大学に話を限れば、大学院博士課程に進学したばかりの理工系の学生全般に、大学教養程度の経済、金融あるいはファイナンスなどの初歩を問うと、壊滅的な答えしか返ってきません。

 すでに20年来教えていますので、これは太鼓判を押すことができます。