がん生存率、世界で上昇するも国別で格差 国際共同研究

腎臓がん患者の治療を行う放射線科医ら(2017年11月7日撮影、イメージ写真)。(c)AFP PHOTO / ANNE-CHRISTINE POUJOULAT〔AFPBB News

 神奈川県立病院機構が迷走を続けている。

 3月26日、土屋了介・前理事長が横浜地裁に解任処分の取り消しを求め、神奈川県を相手取った訴訟を提訴した。

 きっかけは、3月7日、黒岩祐治・神奈川県知事が、自らが三顧の礼で招いた土屋氏を解任したことだ。

医療界では知らない人のいない有名人

 土屋氏は医療界では知らない人がいない有名人だ。

 1946年横浜で生まれ、70年に慶応大学医学部を卒業した。日本鋼管病院や防衛医大を経て、1979年に国立がんセンター中央病院(当時、現国立がん研究センター中央病院)に就職。肺外科医として腕を磨いた。

 手術が上手く、リーダーシップも兼ね備えていたため、大勢の若手医師が彼のもとに集った。鈴木健司・順天堂大学呼吸器外科教授など、その弟子は日本の肺がん外科をリードしている。

 2001年から05年まで、筆者も国立がんセンター中央病院に内科医として勤務したが、土屋副院長(当時)からは多くを学んだ。医師としての腕はもちろんだが、その胆力に舌を巻いたことを覚えている。

 東京のがん医療は国立がん研究センターとがん研有明病院の2強が鎬を削っている。多くの分野で国立がん研究センターはがん研有明病院の後塵を拝しているが、肺がんは違う。

 2014年度の肺がん手術数は、国立がん研究センター中央病院が472件で全国トップなのに対し、がん研有明病院は294件で全国6位だ。ちなみに前出の鈴木教授が率いる順天堂大学は340件で全国4位。土屋氏の遺産と言っても過言ではない。

 2006年、土屋氏は国立がんセンター中央病院の院長に就任。