資源小国の我が国が世界の先進国として自由で豊かな生活を享受し得たのは、進んだ教育を受け、知識に加え責任感、協調性など公徳心に富み、かつ勤勉、誠実な国民性が優秀な製品を生み諸国の信頼をかち得たからであろう。

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京都の祇園〔AFPBB News

 また、家族はもとより近隣住民がお互いに信頼し精神的にも安定した生活を送ってきた。

 従って、これらの美風が失われる時、国力は衰退の一途を辿り、自由で豊かな生活は破綻することになる。

 現状を見る時、知的レベルは他国に比し相対的に向上しているとも思われず、公徳心に至っては拝金主義、自己本位に陥り、さらに国家を代表する政治家からして責任感が希薄で国民、諸外国との約束を破棄して恥じない状態である。

 隣人が何をしているかも知らず、親は子を放置、虐待し、子は老親を邪魔者扱いし、その所在が不明でも捜そうともしない。こんな国が繁栄するはずがない。

 もし我、政治家なりせば次のような施策を提言したい(このような政治家、政党を支持したい)。

国家目標

「凛とした国、日本の創生」

 勇気を持って正義を実行し、結果に責任を取る国家、国民たらんとする

重視施策

1. 教育

 国家目標を達成するためには国民の意識を改革することが必須である。従って、義務教育は、世界の中の日本人として行動するための基礎を築くことを目標とし、国語、算数と同等またはそれ以上に道徳教育を重視し、してはならないこと、しなければならないことを徹底して習得させる。

 高校など上級教育においては、各界のリーダーとして期待できる人材とスペシャリトの育成を目標とする。

 このため高校の普通科課程を減じ産業、看護師、介護福祉士など技能専門課程を増設する。さらに歴史、特に近世、近代史の重視により、国家観、社会観の深化を図る。

 勉学意欲旺盛な者にはその能力に応じて助成策を講じる。これらは学校のみならず家庭、社会教育とも相まって効果を発揮するものであるので、現状を見る時、社会人教育をも検討する必要がある。