米メディアとトランプ氏「毎日が戦いになる」 バノン首席戦略官

米メリーランド州ナショナルハーバーで開催された保守政治活動会議(CPAC)で発言するスティーブ・バノン首席戦略官・上級顧問(2017年2月23日撮影)。(c)AFP/Mike Theiler〔AFPBB News

 トランプ政権の政治的理念、政策面の最高参謀とされるスティーブ・バノン大統領首席戦略官がついに公開の場に姿を表わし、トランプ大統領が推進する政治の特徴を雄弁に語った。

「トランプイズム」とも呼ばれるトランプ氏の政治的理念は、リベラル派が好む「大きな政府」の解体を目指し、アメリカ合衆国の国家主権や国民の利益を最重視することが特徴なのだという。

知る人ぞ知る政治活動家だったバノン氏

 2月23日、バノン氏は首都ワシントン近郊で開かれた保守系政治組織の「政治活動会議」の全米大会に登壇した。

 選挙戦中にトランプ陣営の選対本部長を務めたバノン氏は、ホワイトハウスで「首席戦略官」という従来の大統領府にはなかった地位に任じられた。常に大統領の傍につき、内政、外交の両面で助言を与え、国家安全保障会議の常任メンバーも兼務するポジションである。

 いま63歳のバノン氏は、保守的なオンラインニュースサイト「ブライトバート・ニュース・ネットワーク」(以下、ブライトバート)の会長や社長を長年務めた。「ブライトバート」は草の根の保守派に支持されるニュースや評論で知られ、全米で5000万近くの読者がいるという。