四則はすべて小学校で習います。中でも割り算と分数は興味深い疑問が満載な演算です。
なぜ分数の割り算はひっくり返すのか?
そもそも、分数の四則のルールは特別なのか?
循環小数(1/3=0.333333・・・、1/7=0.142857 142857 ・・・)のなぞ
「分数」「有理数」という用語の由来
今回は「0で割る」を取り上げたいと思います。
小学生に「なぜ0で割っていけないの?」「なぜ0で割れないの?」と尋ねられたらどう答えてあげますか。
間違っても「そう決まっているの!」などと乱暴なレスポンスをしてはいけません。丁寧に答えてあげたいものです。
そもそもこの質問はとても自然で大切な質問です。まずは「いい質問だ!」「おもしろい質問だ!」と褒めてあげます。そして、どこがいい質問で、何がおもしろいのか、解説してあげましょう。
エラーの意味
例えば、60(km/時)とは60/1(km/時)のことで、1時間で60km進める速さです。すると、60/0(km/時)とは0時間で60km進める速さを意味することになりますが、そのような速さは存在しません。
なるほど、60÷0を電卓で計算してみると「E」が返ってきます。iPodの電卓アプリで同じ計算をすると「エラー」が表示されます。
0で割る計算には答えが存在しないことが電卓では「E」「エラー」を表しているようです。
error(エラー)とは、一般には誤り、間違い、誤解、過ちといったことを意味します。数学では、誤差という意味で用いられる場合もあります。
60÷0=E(エラー)とは、誤り、間違い、誤解、過ちを意味するのでしょうか。