がん検診や人間ドックの受け方は人によって正解が異なる。自分にとって必要な検査を正しく選ぶことが大切だ。(写真はイメージ)

「○○するだけで健康になる」「××するだけでやせる」というような1つのやり方ですべてが解決するかのように誤解させる本が売れていますが、そんな方法などありません。一人ひとりによって正解が違うので、誰にでも確実な健康法などないのです。

 がん検診や人間ドックも同様に、人によって正解が異なりますので自分にとって必要な検査を正しく選んだ上で受けてください。

 健康診断や人間ドックを受けたからといって100%病気を防げるわけではありませんが、ある程度の病気を防ぐことができますので、やはり健康診断や人間ドックは受けたほうがいいのです。ただし、正しく受けていただきたいのです。

 以下では、人間ドックの正しい受け方についていくつかポイントをお教えしたいと思います。

一夜漬けで検査数値をごまかすな!

 女性の中には学生時代、身体測定の前に緊急ダイエットをした経験がある方もいるかと思います。それを健康診断や人間ドックの前にする人がいるのです。

 確かに前日もしくは2、3日前からの断食などで一時的に腹囲や中性脂肪の対策ができるかもしれません。場合によってはその数日のがんばりで基準値内という結果になるかもしれません。

 直前に禁酒・禁煙をする、前日にジムで汗をかく、水をいっぱい飲んで排尿をうながす。これらの一夜漬けで数値が一時的に下がることは考えられます。

 逆に血圧などはリラックス状態にあるかどうかで数値に変化がでますので、「高血圧でひっかかったらどうしよう・・・」という緊張感だけで上昇することもあるのです。