仏パリで連続襲撃事件、39人死亡 コンサートホールで人質も

フランス・パリ10区で起きた襲撃事件で、救助隊員に伴われて避難する人々(2015年11月13日撮影)。(c)AFP/KENZO TRIBOUILLARD〔AFPBB News

 近年、海外で日本人がテロ、凶悪犯罪等に遭遇するケースが増えている。当然、企業としては進出国の国別・地域別に治安状況について日常的に情報を収集しているが、治安状況を測る上で、何を指標にするかは非常に難しい問題である。

 例えば、国連薬物・犯罪事務所(UNODC:United Nations Office on Drugs and Crime)の人口10万人あたりの殺人事件発生率は、国別の治安状況を概観する上で貴重な資料である。

(同資料では、日本の10万あたりの殺人事件発生率は0.3件。世界で最も低い国の1つとなっている)

 下の図表はUNODCが発表した世界の地域別の殺人事件発生率である。

 地域別では欧州地域が最も低くなっており、治安状況が良好であることが分かる。また、日本、中国から東南アジア、太平洋州をカバーしている東アジア・太平洋地域についても、欧州同様に治安状況が良好である。インド、パキスタン、スリランカ等を含む南アジア地域も、国によってバラつきはあるものの概ね治安状況は安定している。