日銀は9月10日、8月の企業物価指数を発表した。国内企業物価は、前月比、前年同月比ともに、2カ月連続で0.0%という結果だった。

 8月の前月比にプラス方向に寄与した類別は、「電力・都市ガス・水道」(寄与度+0.06%ポイント)、「非鉄金属」(同+0.04%ポイント)、「鉄鋼」(同+0.02%ポイント)など。マイナス方向で寄与した類別は、「石油・石炭製品」(寄与度▲0.05%ポイント)などである。

 国内品と輸入品の双方を含む企業段階の物価の全体像を見るために、需要段階別・用途別指数に注目すると、国内需要財は今回、前月比▲0.3%。前年同月比は+0.4%で、プラス幅は前月確報の同+0.8%から縮小した。

 国内需要財の8月分について、素原材料、中間財、最終財の別に見ると、次のようになる。

 「川上」にあたる素原材料は前年同月比+8.8%で、前月確報の同+10.4%からプラス幅を縮小。前月比は▲1.7%。

 「川中」にあたる中間財は前年同月比+0.5%で、前月確報の同+1.0%からプラス幅を縮小。前月比は▲0.2%。

 「川下」にあたる最終財は前年同月比▲1.9%で、前月確報の同▲1.8%からマイナス幅を拡大。前月比は▲0.2%。