上を向いて歩こう 涙がこぼれないように

 泣きながら歩く 一人ぼっちの夜

 これまで経営コンサルタントとして数多くの経営者や管理職の方と仕事をし、飲んで語り、いろいろな話を聞いてきた。

 従業員の前では明るく元気よく振る舞い、強いリーダーシップで会社を引っ張るカリスマリーダーでも、1人の時は涙がこぼれないように上を向くことはある。

 そんな本音を聞いてきた。

 特に経営者は従業員には言えない様々な悩みを抱えている。しかし、辛くてもても、苦しくても、上を向いて歩いて行かなければならない。

 そんな状況の中で自分と向き合い、自分の感情と向き合う。そして、従業員、お客様、株主、銀行担当者など、様々な人の感情とも向き合わなければならない。

 人は感情の生き物である。

 経営は人を動かすことであり、人は感情によって動く。それゆえに、感情が経営を左右する。

 今回も前回の『人生を分ける思考方法、人間万事塞翁が馬』に引き続き、感情の理解を深めていただくための話をしたいと思う。