日本だって、求めればそんなチャンスが増えてくるはずです。日本の場合、成長の機会が国内より海外なので、国際力の有無が可能性の幅を大きく左右します。ここでも、国際力が大切となります。

留学はたかが入り口、されど入口

 仕事人生の話が長くなりましたが、要は、国際力という重要な要素があることに気づいてほしいということです。留学は国際力をつける入り口でしかなく、成功を約束するわけではありません。でも、種を蒔かないところには、花は咲きません。

 良い仕事の選択は、「やりたいこと」「求められていること」「やれること」の真ん中にあります。国際力が「求められていること」の大きな軸になることは間違いありません。そのために留学をきっかけに国際力をつけて、「やれること」をぜひ増やしてほしい。

 留学は「やりたいこと」にもつながってきます。同質的な日本で過ごしていると、いろいろ気づかないことがあります。海外に出て、外から見ることでいろいろなことに気づきます。留学は自分探しの旅となります。

 留学に少しでも興味を持つのであれば、ぜひ留学経験者に話を聞いてみてください。準備して、自分の意志で留学した人は、多くのことに気づき、貴重な経験をして、自分の進路に役立てています。そして、共感したら、ぜひ留学にチャレンジしてください。

 国際力が大切なんて、言い古されたことです。

 でも、分かっているのに、信じて行動に移す人とそうでない人がいます。ここが分かれ道です。語学の勉強や異文化の体験には適齢期があります。ぜひ、若いうちに扉を開けて、可能性を追求してください。