また、高校での交換留学は、高校に入学した時に考えておけばチャンスはぐっと広がります。所属高校の交換留学制度に加えて、ユナイテッド・ワールド・カレッジ、AFS日本協会など、素晴らしい機会があります。

 また、大学院留学は社会人になってすぐ考えれば、会社の留学制度に向けた準備や、自費で留学するにしても、実現にぐっと近づきます。学問分野での大学院留学は、奨学金も充実しています。すべて、早めに気づいた人だけがチャンスを掴めるのです。

今の教育制度に欠けているのは、これからの進路を考える機会

 今の大学進学、新卒一括採用という既定路線において、決定的に欠けているのは自分の進路を考える機会です。

 以前であれば、高卒で就職するのか大学に進学するのかなど、要所でこれからどうするかということを考えさせられる機会があったのですが、今は就職活動をするまで、一直線の路線に乗ったままです。

 多様な人材が求められているのに、制度は、知識はあっても自分で物事を判断しない人材を育ててしまいがちです。制度の犠牲にならないように、自分で考えていくしかありません。気づきさえあれば、変えられます。

 すでに、気づいている人は動き始めています。気づかないと、格差は世代を超えて持ち越されます。

 選択肢は多様です。「2年先主義」で、情報を集めて、納得の若手時代を過ごしてください。20歳半ばまでに、実力と国際力を身につけられた人が圧倒的に有利なのです。