先週の米国株式市場
―中欧の金融緩和受け主要指数は揃って高値を更新―


<先週の概況>

先週の米国株式市場は上昇しました。ダウ平均やS&P500は、住宅市場の関連指標が概ね良好だったことなどから週の半ばまでジリジリと上昇しました。週の後半にかけてはドラギECB(欧州中央銀行)総裁が国債の買い入れを含めた量的金融緩和の拡大に意欲を見せたことや、中国人民銀行が予想外の利下げに踏み切ったことが好感され、両指数は更に上昇して史上最高値を更新しました。ナスダック総合指数も年初来高値を更新しています。


米国株式市場バリュエーション




業種別リターン



ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

2015年の売上高について強気な見通しを示したインテル(INTC)が週間で5%近い大幅上昇となりました。ウォルマート(WMT)は5%超上昇した前週に引き続き、2%の上昇と堅調な値動きを見せました。

<下落>

マイクロソフト(MSFT)は議決権行使の助言会社がCEOの報酬に反対するよう株主に助言していると報じられ、軟調でした。IBM(IBM)は法人向けの電子メールの新サービスを発表しましたが、週間で2%の下落となりました。

先週発表された主な経済指標

中古住宅販売件数 10月 526万件 市場予想 515万件 前月 518万件(上方修正)
住宅着工件数 10月 100.9万件 市場予想 102.5万件 前月 103.8万件(上方修正)

先週発表された住宅市場関連の指標は概ね堅調でした。まず、18日に発表されたNAHB住宅市場指数は市場予想(54)を大きく上回る58となりました。また、19日に発表された住宅着工件数は、10月分は市場予想を下回ったものの、9月分が上方修正されました。

21日に発表された中古住宅販売件数は526万件と昨年9月以来約1年ぶりの高水準となり、市場予想も上回りました。住宅市場の回復傾向は着実に続いているようです。


今後発表される主な経済指標

25日 11月 カンファレンスボード消費者信頼感指数 市場予想 96.0 前月 94.5

25日にカンファレンスボード消費者信頼感指数が発表されます。本指標は個人消費の先行指標とされる消費者センチメント動向を表していますが、同じく消費者センチメントを示す先に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数の速報値は89.4と約7年ぶりの高水準を記録しています。

より調査対象の人数が多く信頼性が高いとされるカンファレンスボードの調査も良好な内容が期待されており、まもなく始まる米国の年末商戦への期待が高まっています。


マーケットビュー
―米国株の年末株高アノマリーは今年も有効?―

先週のマーケットビューでは住宅関連指標やCPI、FOMC議事録に注目と記しましたが、それぞれ無難な内容で、株式市場は一段高となり史上最高値を更新しました。

さて、米国市場には年末に株高となるアノマリーがあることをご存じでしょうか?以下の表は過去10年間のダウ平均の11月末と12月末の株価を比較したものですが、過去10年の内上昇が7回、下落は3回と株高傾向にあることがわかります。さらに、12月内の高値をつけた日が月の後半に多く見られる傾向があります。このアノマリーのはっきりとした理由はわかりませんが、おそらくクリスマスに向けた年末商戦への期待の高まりが背景にあると考えられます。

今年の年末商戦は全米小売業協会(NRF)が売上高を前年比4.1%増と昨年の増加率である3.1%を上回る強気な見通しを発表しているなど、これまでのところ好調に推移する見込みとなっており、今年も年末株高のアノマリーが実現するか注目です。



フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕

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