本記事はマネックス証券の米国株 MARKET PICK UP/中国株 MARKET PICK UPを転載したものです。本資料のご利用については、必ず記事末の「ご留意いただきたい事項」をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

先週の米国株式市場
―ダウ平均とS&P500は史上最高値を更新―


<先週の概況>

先週の米国株式市場は経済指標の発表が少なく材料難の様相の中、堅調な米国経済への期待感などから買い優勢となり、ダウ平均やS&P500は史上最高値を更新しました。ハイテク株の比率の高いナスダック総合指数も5日続伸して年初来高値を更新しました。

個人消費関連指標である小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回る好内容だったことから、年末商戦への期待が高まりました。


米国株式市場バリュエーション




業種別リターン



ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

ウォルマート(WMT)が発表した8―10月期の決算発表は、既存店ベースでの増収を確保し、年末商戦への期待が高まったことなどから買われ、株価は週間で5%超の上昇となりました。

<下落>

エネルギー価格の下落傾向が続いていることから、シェブロン(CVX)やエクソン・モービル(XOM)などの下落率が高くなりました。また、米国の金融監督当局がJPモルガン(JPM)、シティ・グループ(C)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)などに罰金を科したことで、金融関連株が冴えない値動きとなりました。

先週発表された主な経済指標

小売売上高(前月比) 10月 +0.3% 市場予想 +0.2% 前月 -0.3%

14日に発表された10月の小売売上高は前月比+0.3%と市場予想(+0.2%)を上回る伸びを見せ、米国の堅調な個人消費動向が改めて明らかとなりました。

また、同日に発表された11月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は89.4と2007年7月以来約7年ぶりの高水準で、まもなく迎える米国年末商戦への期待が高まる結果となりました。


今後発表される主な経済指標

11月19日 10月住宅着工件数 市場予想 102.5万件 前月 101.7万件
11月20日 10月中古住宅販売件数 市場予想 515万件 前月517万件

今週は住宅関連の経済指標が数多く発表されます。18日のNAHB住宅市場指数を皮切りに、19日には住宅着工件数、20日には中古住宅販売件数と発表が続きます。

住宅市場の回復は緩やかに続いていると見られていますが、大きく下ぶれることなく堅調な発表内容となるかどうか注目されます。


マーケットビュー
―住宅指標やFOMC議事要旨、CPIの発表に注目―

先週のマーケットビューでは米国経済の堅調さを背景に株価は中長期的に上昇基調を維持する見込みと記しましたが、幸いにもダウ平均やS&P500は上昇して史上最高値を更新しました。

今週は(1)住宅関連指標(2)10月FOMCの議事要旨(3)消費者物価指数(CPI)の発表が材料視されそうです。10月のFOMCでは労働市場に対する見通しが引き上げられた一方で、インフレに対する見通しは引き下げられており、議論の詳細が注目されます。また、CPIが下振れるようであれば最初の利上げ時期が遠のくとの思惑が強まる可能性があり、その場合株式市場には好感される可能性が高いと考えられます。

フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕

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