本記事はマネックス証券の米国株 MARKET PICK UP/中国株 MARKET PICK UPを転載したものです。本資料のご利用については、必ず記事末の「ご留意いただきたい事項」をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

先週の米国株式市場
―日銀のサプライズ緩和でダウ平均は最高値更新―


<先週の概況>

先週の米国株式市場は堅調な企業の業績発表が相次いだことや金曜日に発表された日銀のサプライズ追加金融緩和を好感して大きく上昇、ダウ平均やS&P500は9月につけた史上最高値を更新しました。

10月に入ってエボラ出血熱の感染拡大懸念などから大きく下落した株価が底を打ち、市場のセンチメントが好転していたところにサプライズの金融緩和が行われたことで、一気の最高値更新を後押しした格好となりました。


米国株式市場バリュエーション




業種別リターン



ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

ダウ平均採用銘柄の30銘柄中29銘柄が上昇しました。ビザ(V)は発表した7―9月期の1株利益が市場予想を上回るとともに自社株買いを発表したことで、1日で10%高となるなど大きく買われました。シェブロン(CVX)は減収となったものの利益が市場予想を上回ったことで同業のエクソン・モービル(XOM)とともに買われました。

<下落>

ウォルマート(WMT)は傘下の西友の不採算店舗の閉鎖などを発表したことで株価は冴えず、ダウ平均採用銘柄のうち唯一週間で値下がりとなりました。

先週発表された主な経済指標

28日・29日 FOMC(連邦公開市場委員会)

29日に結果が発表されたFOMCで市場の予想通り量的金融緩和第3弾(QE3)の終了が発表されました。注目されていた実質ゼロ金利政策を維持する「相当な期間」という文言についてはこれまで同様残されました。

労働市場に対する見通しが、これまでの「労働資源の著しい活用不足」という文言から、「労働資源の活用不足が消えつつある」と判断が引き上げられました。一方でエネルギー価格の下落などによって短期的に物価上昇が抑制されるとの文言が追加され、インフレ見通しはやや引き下げたような格好となり、全体としては中立からややタカ派的な内容と言えそうです。


今後発表される主な経済指標

11月7日 10月分雇用統計
非農業部門雇用者数(前月差) 市場予想 +23.4万人 前月 +24.8万人
失業率 市場予想 5.9% 前月 5.9%

7日(金)には雇用統計が発表されます。先月までと同様、新規失業保険申請件数など労働市場の先行指標は改善傾向を続けており、10月分も堅調な内容が発表される可能性が高いと考えられます。非農業部門雇用者数の伸びは前月差23.4万人と、前月から伸びは鈍化するものの堅調な回復の目安とされる20万人を大きく上回る数値が予想されています。

前述したように10月のFOMCでは労働市場の見通しが引き上げられた格好となっており、今後も改善傾向が続けば、利上げの時期についての議論がより活発化してくるでしょう。


マーケットビュー
―堅調な企業業績と10月の指標も堅調で一段高か―

先週のマーケットビューでは、堅調な企業業績を背景に株価の上昇が期待できる局面と書きましたが、幸いにも米国株は上昇し、ダウ平均やS&P500は史上最高値を更新しました。ダウ平均が取引時間中に一時1万6000ドルを割りこむなど、市場が半ばパニックとなった10月中旬の総悲観ムードが嘘のように、株価は勢い良く上昇して高値を更新した格好となりました。

引き続き、株価は堅調な上昇が期待できる局面だと考えています。毎週お伝えしているトムソン・ロイターの10月31日時点の決算集計によれば、7―9月期のS&P500採用銘柄の増益率は9.3%と前週から大きく上方修正されました。決算発表を終えた企業の76%が予想を上回る利益の決算を発表したということです。昨日3日に発表されたISM製造業景況感指数は59.0と前月に2ポイント超悪化した分を取り返し、8月に記録した高水準まで指数が戻った格好となりました。同じく昨日発表された新車販売台数も10月としては10年ぶりの高水準を記録するなど、引き続き米国経済は堅調に推移していると見て良さそうです。日銀のサプライズ緩和にも後押しされて、株価は一段の上昇を達成すると見ています。

フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕

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