海外メディアの報道によると、米アップルは10月16日(現地時間)に本社内で開催するイベントで、新型アイパッドを発表する。
本稿執筆時点では明らかされていないが、同社は9.7インチサイズの第6世代アイパッド「iPad Air 2」と、7.9インチサイズの第3世代モデル「iPad mini 3」を市場投入する見通し。
これらは従来モデルよりも薄く、より高性能のプロセッサー備えている。
またアイフォーン同様、ホームボタンに指紋認証機能「Touch ID」があり、同社の決済システム「Apple Pay」が利用できる。本体カラーには新たに「ゴールド」が加わる見通しだ。
iPadは2四半期連続で前年割れ
タブレット端末の市場は成長が鈍化している。そうした中、アップルは新モデルの投入で市場を活気づけられるのだろうかと、注目が集まっている。
米IDCのリポートによると、今年4~6月期におけるタブレット端末の出荷台数は、アップルが1330万台で首位を維持し、この後、韓国サムスン電子の850万台、中国レノボ・グループ(聯想集団)の240万台、台湾エイスース(華碩電脳)の230万台、台湾エイサー(宏碁)の100万台と続いた。
だが、アップルの市場シェアは1年前の33.0%から26.9%へと大きく低下している。また同社が先頃明らかにした同四半期の販売台数は1年前から9%減少し、2四半期連続で前年実績を下回った。
成長減速は「消費者の興味が薄れてきたため」
こうした傾向はアップルに限ったことではなく、世界のタブレット市場はかつてのような急成長が見込めない状況にあると言われている。
アップルが初代アイパッドを発売した2010年、世界のタブレット端末出荷台数は1800万台だった。これが昨年は2億700万台に達している。しかし米ガートナーによると、今年の年間出荷台数は2億2900万台となり、前年から11%増にとどまる見通し。これに対し、昨年の伸び率は55%だった。