本記事はマネックス証券の米国株 MARKET PICK UP/中国株 MARKET PICK UPを転載したものです。本資料のご利用については、必ず記事末の「ご留意いただきたい事項」をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

先週の中国株式市場
―ハンセン指数、値ごろ感の反発もデモの懸念で依然弱い地合い―


<先週の概況>

先週の中国株式市場は小幅に上昇しました。ハンセン指数は前週比0.1%下落し、2万3,088.54ポイントで引けました。また、上海総合指数は堅調に推移し、週間ベースで10.7ポイント高の2,374.54ポイントとなっています。

ハンセン指数は、3週連続の下げから小幅に反発しました。ただ、「占領中環」の運動が長期化する懸念や、香港金融管理局前総裁が「滬港通(上海株と香港株の相互取次)」を延期する可能性を示したことが相場の売り材料になりました。


中国株式市場バリュエーション




業種別リターン



香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

香港ハンセン指数構成銘柄のうち、24銘柄は上昇、3銘柄は変わらず、23銘柄は下落しました。カジノ大手の金沙中国(サンズチャイナ)は週間で4.5%上昇しました。香港のデモを受け、香港ではなくマカオ(特にそこのカジノ)を訪ねる中国人が過去最多に達しており、同社はその恩恵を受けているようです。また、華潤置地(チャイナ・リソーシズランド)などの不動産株もしっかりでした。

<下落>

一方、華潤電力控股(チャイナリソーシズ・パワー)は週間で5%近く下落しました。また、英中銀のイングランド銀行が6日、同国内の銀行システムの改革案を発表し、匯豐控股(HSBCホールディングス)は一部の改革案の適用対象になることから、負担増加への懸念で売られました。

先週発表された主な経済指標

特に重要な経済指標の発表はありませんでした。

今後発表される主な経済指標

10月13日 中国貿易収支 9月 +309.4億ドル 市場予想 +411 億ドル、前回 +498億ドル
       輸出(前年比) 9月 +15.3% 市場予想 +12%、前回 +9.4%
       輸入(前年比) 9月 +7.0% 市場予想 -2.0%、前回 -2.4%

13日に発表された9月の中国の輸出は前年比15.3%の上昇と、市場予想を大幅に上回りました。また、9月の輸入は減少と見ていた市場予想に反して、前年比7.0%増と8月の-2.4%から上昇しました。よって貿易収支は309.4億ドルの黒字となり、市場予想に届きませんでした。

輸出については、グラフ「中国輸出金額の推移 地域別 (2010年〜)」を見ると、9月の各地域向けの輸出の伸び率はまちまちでした。2010年年初を100とすれば、特に日本向け(8月の124.7→9月の128.3)の輸出の伸びが目立ちました。一方で、欧州、アジア及び米国向けの輸出金額の伸び率は軒並み低下しました。

輸入については、9月の7%の増加率は年初以来最高となっています。前年のベースが相対的に低くなったことに加え、輸出の改善がある程度牽引したと考えられます。



10月13日〜15日 マネーサプライM2(前年比) 9月 市場予想 +13%、前回 +12.8%

9月の貿易収支は史上最高値である30.94億ドル超の黒字となったほか、中国人民銀行(PBOC)の政策スタンスが変わらなかったことから、9月のマネーサプライM2(前年比)は前年比+13%と、前月から小幅に上昇すると予想されています。


10月15日 生産者物価(PPI、前年比) 9月 市場予想 -1.6%、前回 -1.2%

PPIの先行指標である中国製造業PMIの輸入価格指数をみると、前月の48.5から48まで低下しているため、PPIの伸び率も下落が続く可能性が高いと思われます。9月のPPI は-1.6%にマイナス幅を拡大すると見込まれています。

10月15日 消費者物価指数(CPI、前年比) 9月 市場予想 +1.7%、前回 +2.0%

去年9月のCPIベースが比較的高いことに加え、商務部が発表した週間の食料品の物価が小幅に上昇した一方、食料品を除く物価が下落しつつあることから、消費者物価指数は前年と比べると伸びが鈍り、1.7%の増加と予想されています。



マーケットビュー

―香港株は悪材料出尽くし感で反発か、CPIとPPIに注目―

先週の香港ハンセン指数は3週間連続の下落から小幅な反発がみられましたが、金曜日にデモを主導している学生と政府の対話が中止されたことや、香港金融管理局前総裁が「滬港通」を延期する可能性を示したことから、ハンセン指数は上昇から一転、一気に400ポイント超下げました。結局ハンセン指数は週間でわずか24ポイントの上昇となっています。

また、ファンダメンタル面では、先週発表されたHSBC中国サービス業PMIが53.5と、前回の54.1から低下し、冴えないサービス業の景気状況を示しています。さらに、外部環境を俯瞰してみると、国際通貨基金(IMF)によって世界経済見通しが下方修正されていたことから、米国をはじめ、日本や欧州の株式指数の一角が大きく売られました。これらの材料がハンセン指数の弱い地合いに繋がり、投資家心理を悪化させ、リスク回避姿勢が強まったようです。

ただ、テクニカル面を見ると、先週のハンセン指数はすでに250日の移動平均線を割り込んだ一方で、今週の月曜日にはハンセン指数が売り一巡後下げ渋り、小幅にプラスに転じたことも底堅い状況を示していると考えられます。

今週の香港ハンセン指数は悪材料出尽くし感で小幅に反発する可能性がありそうです。ただし、冴えない内外情勢に加え、香港での「占領中環」の運動が継続する限り、ハンセン指数は積極的な買いが出にくく、上値が重そうです。また、今週の注目点としては、週後半に発表される生産者物価(PPI)及び消費者物価指数(CPI)が挙げられます。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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