世界半導体市場の3つの時代
私は、世界半導体市場の推移を図1に示したように3つの時代に区切って理解している。
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(出所:WSTSのデータをもとに筆者作成)
第1期は年率10~15%で成長し、日米欧など先進国が半導体市場の成長を牽引した1995年までの時代。
第2期は1995~2000年で、「Windows95」の発売を契機に成長にブレーキがかかった時代。2000年はITバブルにより突出しているが、この年を特異点として無視する。
第3期は2001年以降で、再び、年率5~7%で成長を始めた時代。図2に示した地域別半導体市場の推移から明らかなように、日米欧の半導体市場は飽和しているのに対して、アジアの半導体市場が急成長し、世界市場を牽引している。このことから、新興国が経済発展を続ける限り、世界半導体市場は成長を続けると言える。
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(出所:WSTSのデータをもとに筆者作成)