米IDCが12日に公表した世界のタブレット端末市場予測によると、今年1年間の出荷台数は1億9090万台となる見通し。同社が別の調査リポートで報告していた昨年1年間の出荷台数は1億2830万台だったので、これから49%増えるという予測だ。

市場は急速に変化、出荷台数の半分が小型モデルに

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アマゾン・ドット・コムの「キンドルファイア」〔AFPBB News

 実はこれに先立ちIDCは今年の出荷台数を1億7240万台と予測しており、今回はこれを上方修正した格好だ。その理由は小型モデルの台頭。

 IDCによると今や出荷されるタブレットの2台に1台が8インチ以下のディスプレイを備える端末。こうした小型モデルが従来の予想を超えるペースで伸びており、今年の年間出荷台数を押し上げるという。

 この1億9090万台とは、同じくIDCが予測する今年のパソコン出荷台数の5割強という規模。また興味深いのは、2017年にはタブレットが3億5000万台以上になるとIDCが見ている点だ。

 これは同じ年のパソコン出荷台数予測である3億8200万台の9割強。つまり4年後にはパソコンとタブレットはほぼ同じ台数が出荷されていることになる。

 しかも、タブレットは今後4年間の伸びが83%と高い成長が見込まれている。これに対しパソコンは9%増にとどまる見通しだ。このペースで推移すればいずれタブレットはパソコンを追い抜くことになる。

 現在大半のパソコンに搭載されているマイクロプロセッサーは米インテル製で、基本ソフト(OS)は米マイクロソフトの「ウィンドウズ」。