スマートテレビのホーム画面は、どの家電メーカーのものも似通っている。というより、Nexus7などのタブレットとますます似てきた。Google Play が当たり前のように搭載されている。

テレビのスマホ化、タブレット化はどんどん進む

 中国メーカーのHiSense、TCLも Google TV を展示していた。韓国のLG電子は、Google TV を今年7モデル展開する。昨年は2モデルだった。

 各社とも自社のスマートテレビと Google TV の2本立ての戦略である。HiSenseの Google TV には、ニューヨーク・タイムズなど自社スマートテレビでは提供できないコンテンツも揃っており、主に北米市場向けの商品となっている。

(上)昨年のHisenseスマートTVのホーム画面 (下)今年のホーム画面。映像以外のアプリが増えた(著者撮影、以下同)
(上)LGのスマートテレビと(下)LG Google TV のホーム画面。LGのスマートテレビでは「hulu」が見られるが、Google TV では見られない。そのかわり「HBO GO」がインストールされている
 

「カスタマイズTV」の問題を解決する複数ID登録

 昨年のCES、展示会場の壁一面にサムスンが掲げた大きな垂れ幕には、「Customize Your TV」とあった。

東芝のスマートテレビ。現在は「Scott」アカウントでログインされている

 「テレビをカスタマイズ」する――自分の好きな番組だけを並べた時間表や、視聴履歴に合わせたレコメンド、それにツイッターやフェイスブックとの連携。「カスタマイズ+ソーシャル」がスマートテレビのトレンドだった。

 ただ、家に1台しかない大画面テレビを、「誰」の視聴履歴にカスタマイズするかは、家族間で問題になるだろう。

 例えばスマートテレビに自分のフェイスブックアカウントがログインされていたとしよう。家族でテレビを見ているときに、論議を呼ぶコメントが流れてこないとは言い切れない。