酒好きの新常識!? トマトがアルコール分解を早める

アサヒとカゴメが共同研究

2012.07.30(Mon) JBpress
筆者プロフィール&コラム概要

 この研究をベースに、人間のアルコール分解における効果の検証を行った。健康な男性12名を被験者としてアルコール5%を含んだトマトジュース(トマト酒)とアルコール5%の焼酎(甲類)を飲んだ後の血中アルコールを測定したところ、焼酎と比べて、トマト酒は飲酒後の血中アルコールに濃度が約30%低下、アルコール分解スピードが速まり、体内からのアルコールの消失が約50分早くなった。人間のアルコール分解にもトマトが効果を発揮することが確認できた。

トマト摂取の有無による血中アルコール濃度の推移
値は平均±標準偏差,n=12
※対象と比べて有意に低下(p<0.05)

 

トマトの水溶性成分がアルコール分解酵素の働きを高める

 詳しい検証の結果、マウスの実験と同様に、トマトの水溶性成分が、アルコールの代謝に影響していることが分かった。具体的には、水溶性成分が肝臓にあるアルコール分解酵素の活性を高めたり、アルコールの代謝の過程で重要な役割を果たしているピルビン酸の血中濃度を高める働きをしている。

 トマトの水溶性成分に含まれるのは、ブドウ糖、果糖などの糖類とアラニン、グルタミンなどのアミノ酸が代表的だが、個別にアルコール分解効果を検証すると、それほど大きな効果がないことも分かった。現状では「糖類やアミノ酸以外の成分も含めたトマト水溶性成分の複合的効果によって、アルコールの分解を促進し、急激な酔いを抑えることができる」としているが、今後、更なる詳しいメカニズムの解明に取り組む予定。

 ちなみに、共同研究では、トマト以外の野菜でも、アルコール分解との関係を調べたものの、トマトが最も効果的だったそうだ。

 もちろん、酒のつまみにトマトを食べたからといって飲み過ぎは禁物。先人の知恵に学び、お酒はほどほどに、そして、アルコール分解を早め、ビタミンを補給できるトマトなどの野菜をツマミにすることで、楽しいお酒を飲みたいものだ。

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