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ユーザー体験が、メディアの優劣を決する

変化と進化を先読みする~メディアの未来(4)

2012.06.27(水) 藤村 厚夫
    http://goo.gl/lgqX1
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 シリーズ「変化と進化を先読みする~メディアの未来」では、21世紀の現在、本格的なデジタル化の波にさらされた“メディア”が、どのように進化を遂げようとしているのかを探ります。

 デジタルなメディアの変化、あるいは進化の兆候として、筆者が注意を払うのは「新たなビジネスモデルの誕生・進化」「モバイル化」「ユーザー体験の変革」「コンテンツの再利用性の進展」「パーソナライゼーションの浸透」「出版事業モデルの刷新」などです。

 今回考えたいテーマは、デジタルメディアにとっても見逃せない大きな要素、「ユーザー体験の変革」についてです。

 最初にご紹介したい動画映像があります。まずはご覧下さい。

Official Clear Launch Trailer (iPhone用To Do管理アプリ「Clear」の公式紹介映像)

 この動画は、あるiPhone用アプリの映像紹介ですが、「機能」といったものの説明は皆無です。代わりに、その入力から操作、整理などがいかに直感的に、言い換えれば説明抜きに行えるか、そしてそれがいかに楽しそうかという雰囲気(体験)を訴求しようとするものです。

 メディアというわけでもない、場違いなアプリを冒頭から紹介したのはどうしてでしょうか?

 それは、私たちが情報に接するスタイル自体が大きく変わろうとしていると考えるからです。

 このテーマが現れるのは、デザインや操作性、ユーザー(読者)がいま・どこにいるかといった、従来のメディアにとっては中心課題ではないような周辺的、あるいは副次的な領域においてです。つまりメディアが無自覚な領域から、止めようのない革命が押し寄せてきていることに注意が必要なのです。

 連載第4回のテーマは、メディアの周辺から生じ、そしてメディアの中心へと押し寄せようとしている「ユーザー体験」上の変革について照明を当てたいと思います。

今回の注目ポイント:デジタルメディアの生死を決する? ユーザー体験革命

米マイクロソフト、タブレット型端末「サーフェス」を発表

米マイクロソフトが18日発表したタブレット型端末「サーフェス(Surface)」。〔AFPBB News

 最初にスマートフォン用アプリ「Clear」を例に挙げました。ここに見るような体験上の変革をもたらした起点は何だったのでしょう?

 ポイントは“タッチ”だったのかもしれません。

 この点について、「スクリーンに直接触れるという行為がインタラクションの中心になったから。コンテンツに触ることが操作につながるということ」とする論があります。

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藤村 厚夫 Atsuo Fujimura

メディアプローブ株式会社 取締役
1954年生まれ。法政大学経済学部卒。株式会社アスキーにて月刊誌の編集長など歴任。その後、ロータス株式会社(現日本IBM株式会社)でマーケティング本部長等を歴任。2000年に株式会社アットマーク・アイティを創業。IT技術者向けのオンライン専業メディア「@IT」を開設。合併によりアイティメディア株式会社代表取締役会長に。現在、メディアプローブ株式会社にて新規事業を担当。
執筆中のブログ:Blog on Digital Media

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