大阪市会議員の川嶋広稔氏と、前大阪府議会議員の徳永しんいち氏をゲストに迎えた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。大阪市交通局の職員リスト捏造問題や大阪府庁舎移設など、橋下改革の実情を2人が鋭く指摘した。

捏造リストと知りながら質疑に臨んだ維新・杉村議員

中山 今回は、自民党の大阪市会議員である川嶋広稔氏と前大阪府議会議員の徳永しんいち氏に、大阪の政治状況を中心にお話を伺います。

大阪都構想の行方はいかに(写真は大阪城と大阪ビジネスパーク・ウィキペディアより)

 以前、国会で起きた「永田メール事件」は覚えていらっしゃると思います。これは、今は亡き前民主党衆議院議員の永田(寿康)氏が、あるメールをもとに自民党元幹事長の武部(勤)氏に追及を行い、後にそれが偽情報だと判明した事件です。

 当時民主党代表だった前原(誠司)氏が代表を辞任し、当の永田議員も議員辞職するに至りました。

 昨年秋の大阪市長選をめぐり、市交通局の元嘱託職員が大阪市労働組合連合会が作成したかのような捏造の選挙用リストを作成し、その提供を受けた大阪維新の会の杉村(幸太郎)市議が、平松邦夫前市長の当選のため交通局と労組が組織ぐるみで選挙に関与したと追及しました。これは「永田メール事件」と酷似している気がします。

 この問題について、しんぶん赤旗に『橋下市長「維新」市議をかばう』という記事がありました。

 記事によれば4月12日、市議会交通水道委員協議会が開かれたそうですが、橋下(徹)大阪市長は事件の解明どころか杉村議員を徹底してかばい続けたとのこと。答弁では次のように言ったそうです。

 「表現の自由は最大限保障される。真実でなくても『相当の事由』があれば、虚偽でもそれなりの合理的根拠なら名誉毀損は問わない」

 「役所、公務員への追及、議員活動については謝る必要はない」

 「議員は市民の代表だから好き勝手言ってください」と。

 また、維新の坂井良和市議は、市労連から謝罪要求されたことについて「リストを労組が作ったとは決めつけていない」と謝罪を拒否したとのことです。

 川嶋さんにお聞きしますが、市議会では実際のところどうだったのですか。