前回に引き続き、若手政治家グループ「龍馬プロジェクト」の活動を取り上げた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。
神谷宗幣氏(吹田市議会議員・龍馬プロジェクト会長)、長野恭紘氏(前別府市議会議員)、南出賢一氏(泉大津市議会議員)の3名をゲストに迎え、地方分権や農業、教育問題などについて語り合った。
全国を回り、議論を戦わせながらつくり上げた「龍馬プロジェクト」
中山 地方の若手議員を中心に約250名が集う「龍馬プロジェクト」は、どんなビジョンを持って活動しているのですか。
神谷 今、国民は政府や政治に対して強い不信感を抱いています。私たちも政治家でありながら、全く同じ気持ちなんです。
昨日までまともに活動してこなかった政治家が、急に人気が出たカリスマのやり方に賛同して擦り寄ったところで、過去を知る人からすれば嘘くさいですよね。
私が29歳で政治家になった時も、先輩政治家を見て「この人たちに本当にできるのか?」という不信感がありました。
ならば批判するだけでなく、若い自分たちが純粋な政治家のチームをつくろうと。「この人たちに任せたらやってくれそう」と、国民から信頼される存在を目指して発足したのが龍馬プロジェクトです。
いい役者を集めて、見識のある人にシナリオを書いてもらい、真心と情熱でやり抜く。青臭いかもしれませんが、そういうヒーローストーリーのようなことをやりたいと思っています。
中山 南出さんも、立ち上げメンバーとして初期の頃から活動しているそうですね。
南出 これまで仲間とともに、北海道から沖縄まで全国約60回以上、歩き回ってきました。各地で人を集めてもらい、まず神谷会長が思いをぶつけます。その上で、相手側の意見も聞きながら議論する。
仲間というのは一朝一夕ではできません。同じ時間や思いを共有し、切磋琢磨しながら信頼関係が生まれていくのです。
いま組織づくりにおいて重要なのは、時間をかけてでも「アナログな部分」を取り戻すことではないでしょうか。