前参議院議員の田村耕太郎氏を電話ゲストに迎えた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。

 自民党・民主党の2大政党を経験した田村氏独自の視点から、議員定数の削減や議員年金問題など、日本の政治が抱えるさまざまな課題について語った。

3食昼寝付きの国会議員は削減すべき?

中山 国会議員の定数削減をめぐる議論が盛んですが、田村さんはどうお考えですか?

国会議員の定数削減について、1月29日のNHK日曜討論で民主党の樽床幹事長代行は、2月25日までの合意を目指すとの決意を示した

田村 私は今ほど多くの議員は必要ないと思います。中山さんもご存じかと思いますが、名ばかりで何もしない人がたくさんいるでしょう。居眠りしたりして。

 「議員食堂で3食食べて、じっとしていればお金が貯まる」と発言した議員もいたぐらいですから。

 こんな国会議員が使う歳費、それに官僚の無駄遣いや有効活用されていない国有財産も多い。増税で国民に負担を強いたり、必要な社会保障費を削減する前にやるべきことはたくさんあるのではないでしょうか。

中山 ただ、衆議院の選挙制度を改革することなく定数削減だけを実施してしまうと、国会議員の議席の固定化につながると思うのですが。

田村 そうなんですよ。政治家の新規参入を阻むような制度設計になっていますから、古い議員にとって有利なんです。

 メディアはそういう事実をもっと国民に分かりやすく伝えるべきだし、同時に国民も、政策として自らに返ってくるわけですから注視すべきだと思います。

地方議員は今も年金を受給している

中山 小泉(純一郎)内閣時代に国会議員の議員年金制度が廃止になりましたが、地方議会はいまだに議員年金制度を続けていますよね。

田村 町議会、市議会、県議会とトリプルで議員年金をもらっている人もいますよね。

 私は、ずっと議員年金を無くすべきではないと主張してきました。人から聞いた話ですが、「年金制度が無くなったから議員を辞められない」という高齢の議員がたくさんいるそうです。

 こういう人たちに多少お金を払ってでも辞めてもらって、世代交代を促進した方が国のためですよ。