マンションにおける眺望は、そのマンションの付加価値を決定づける、最も大きなファクターの1つです。
富士山、東京タワー、レインボーブリッジは、都心の超高層タワーマンションのいわば “三種の神器” かもしれません。豊洲のタワーマンションが人気なのも、この3つが同時に望めることは大きな要因の1つでしょう。
富士山、東京タワー、レインボーブリッジの次は?
日本人にとっては富士山は、やはり特別な存在です。関東エリアでは、意外なくらい遠くからでも富士山が望めます。
セールストークの最後のひと押しに言われる「よく晴れた日には、富士山も見えますから」は常套句の1つかもしれませんが、確かに背中を押されるひとことです。
1958(昭和33)年に誕生した東京タワーもまた、東京人の心の景色の1つです。
部屋から東京タワーが望めるというだけで、そのマンションに住まう最も大きな動機づけになることは、誰もが納得せざるを得ないでしょう。もう半世紀以上の年月が経過した今でも、その存在感は増さることこそあれ、揺らぐことはありません。
そして、この東京タワーを凌ぐ、新たなる「TOKYO」の象徴として立ち上がるのが、2010(平成22)年に京成押上線「押上」駅エリアに誕生する、『東京スカイツリー』です。
試験放送等を経て、開業は2011(平成23)年春の予定ですが、東京のマンション眺望の新たなスター誕生と言っても過言ではありません。
開業から1年で300万人が訪れ経済効果は473億円
2006(平成18)年5月に第一生命経済研究所が出した予測によると、開業から1年で300万人が訪れるとも言われ、その経済効果は473億円とも試算されています。
また、昨年公表された墨田区「新タワーによる地域活性化等調査報告書」では、スカイツリーへの来場者を年間552万4000人、スカイツリーに併設される商業施設等を含めた開発街区全体での来場者数を年間2907万9000人と試算しています。
『東京スカイツリー』が建設される開発エリアは、約6.43ヘクタールの広大なゾーンで、駅前広場や街区公園などの公共施設も整備され、新タワーを中心とした今までにない魅力的な街になりそうです。
しかし、ここで申し上げたいのは、そういった直接的な経済効果以上に、計り知れない眺望効果をこの『東京スカイツリー』はもたらすということです。
それは、周辺エリアにとどまらず、広域、超広域エリアにまで、“スカイツリー眺望” を提供し、それによって新たなマンションの需要創造を実現するのです。今まで都心北東部に立地するマンションで北東向きの住戸の場合、特筆できるような眺望は望めませんでした。