2011年7月6~8日の3日間、東京国際フォーラムで「ヒューマンキャピタル2011」という展示会が開催された。業務系のアプリケーションの中で、人事系に特化した展示会であり、当社は4回目の出展をした。

 今回の展示会テーマは「グローバル時代を勝ち抜く人と組織のマネジメントを探る3日間」。昨年よりも1000人ほど多い、延べ約1万5000名ほどの来場があり、無事に閉会した。

IT業界で吹き荒れるM&Aと倒産の嵐

 「ERP」と言われる業務系ソフトは、一般的に(1)管理会計(財務・資金管理、経営管理など)、(2)ロジスティックス(購買管理、生産販売管理、在庫管理など)、(3)ヒューマンリソース系(ヒューマンリソース管理、人事給与・勤怠管理など)の3つのカテゴリーに大きく分けられる。この展示会は、その中でヒューマンリソース系の製品に特化している。

 ヒューマンリソース系の業務ソフトは、さらに大きく2つに分類される。人材管理に関わるもの(「PA」と呼ばれる)と、人事計画に関わるもの(「PD」と呼ばれる)である。

PAとPD。従来の旅費管理、勤怠管理、給与管理に加えてシステムのカバー範囲が広がっている。

 会場内を見渡すと、「PA」の商品が8割以上を占めている。残り2割の「PD」はモチベーション教育、コミュニケーション教育などの教育系がほとんどを占めていた。

 その中にあって当社は 個々のメンバーのデータから組織力を数値化するソフトと、社員のメンタルヘルスケアに用いるASPサービスを展示した。

 メンタル系ASPサービスを提供している会社は、2~3年前は5~6社あったのだが、このところM&Aや倒産などで販売会社が減少し、ついに今年は当社だけになってしまった。