* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
緊急企画 2024年問題
基調講演「『2024年問題』を乗り越えるためには」
開催日:2023年9月15日(金)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
働き方改革関連法により、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働時間の上限規制が適用されることで懸念される「2024年問題」。このまま何もしなければ輸送能力は14.2%不足し、4億トンもの荷物が運べなくなると試算されています。
その一方、立教大学教授で、政府の「持続可能な物流の実現に向けた検討会」委員等を務める首藤若菜氏は、「今回の変更は問題ばかりが強調されているが、ドライバーの労働環境の改善が期待される側面もある。物流・運送事業者は、ドライバーの労働実態をいかに変えていけるかが問われている」と指摘します。
目前に迫った「2024年問題」を乗り越えるために必要なこととは何か。トラックドライバーの働き方や賃金水準の実態、深刻な人手不足、高齢化等の問題に触れつつ、社会全体が安定、安心した物流を実現できるよう、運送事業者、荷主、消費者等がともに取り組むべき課題について、首藤氏が解説します。
【TOPICS】
- 「2024年問題」とは何か
- トラックドライバーの働き方改革は喫緊の課題
- ドライバーの労働時間短縮で懸念される輸送能力不足
- データに見るドライバーの深刻な人手不足と高齢化の現状
- 賃金低下と厳しい労働条件が人手不足を加速させる
- 「2024年問題」を乗り越え、輸送能力を確保するために努力すべきこととは
- 物流業者、運送会社の取り組み:「ジャスト・イン・タイム」普及の背景に隠れた問題
- 荷主に求められる理解と協力:荷待ち時間の長さとドライバーの労働時間との関係
- 荷主を巻き込んだ業界全体の取り組みが、生産性の向上、効率化と適切な価格転嫁の鍵を握る