* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第3回 取締役イノベーション
特別講演4「変革への挑戦~りそなの改革とコーポレートガバナンス~」

開催日:2023年8月25日(金)
主催:JBpress/Japan Innovation Review

 2002年、大和銀行グループとあさひ銀行が経営統合して誕生した「りそなグループ」。営業開始直後の2003年に約2兆円の公的資金の投入により、それ以前に投じられた公的資金とあわせると約3兆円となり実質国有化された「りそなショック」からその歴史が始まりました。

 再生の原点となったのは、経営刷新で外部から招聘(しょうへい)された当時の会長・細谷英二氏が放った「りそなの常識は、世間の非常識」という言葉だった――そう振り返るのは、2015年の公的資金完済時にりそなホールディングスとりそな銀行の社長を務め、現在はシニアアドバイザーを務める東和浩氏です。

 トップのショッキングな叱咤は、世間の考えと社内論理とのずれを社員に意識させるきっかけとなり、以降、同グループは「りそなの常識から世間の常識への変革」を旗印に、柱となる4つの取り組みを中心に、改革を断行してきました。苦境から得た経験は、成長フェーズに入った今、どのように経営に生かされているのか。その再生と成長の歩みについて東氏が解説します。

【TOPICS】

  • 「都市型」であり「地域密着型」でもある金融機関
  • 誕生直後に2兆円の公的資金注入・・・荒波にもまれながらの船出
  • 「りそなの常識は、世間の非常識」会長の一言が変えた組織風土
  • 公的資金完済を目指し掲げた4つの柱
  • 成長フェーズで掲げた「二兎(にと)を追う」経営
  • 社外の目を常に意識するガバナンス体制とは