* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第4回 サイバーセキュリティフォーラム
特別講演Ⅱ「想定外を想定するレジリエンスのアプローチ」
開催日:2023年7月6日(木)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
現代社会における多くの企業や組織は、サプライチェーンやネットワークを介して相互に依存しながら社会活動を営んでいます。それは、平常時には全体の効率化を生む一方、一部に障害が発生した場合に影響を広く飛び火させる脆弱(ぜいじゃく)性を併せ持っているとも言えます。
とりわけサイバーセキュリティの分野に関して「ICT・情報システムだけを守っていては不十分」と、名古屋工業大学大学院・社会工学専攻教授の渡辺研司氏は指摘します。また、システム面のみならず、人間の行動や業務プロセスなどのフィジカル面を強固にすることも、サイバーセキュリティにおいては重要だと言います。
いかにして「想定外のことが起こること」を「想定内」としてとらえ、対症療法ではないレジリエントな体制を構築するか。リスクマネジメントの専門的見地から、渡辺氏が考察します。
【TOPICS】
- 「相互依存性」と「脆弱性」の高いネットワーク型社会
- 障害が広域連鎖することで起きる想定外事象
- リスクにおける感応度は大都市圏ほど高まる
- 重要インフラに求められる7つのシステム要件
- サイバーとフィジカルを両輪で守る重要性
- 想定外を想定するとはどういうことか
- レジリエンスを強化するためには