* 本コンテンツは以下講演の【全文採録記事】で構成しています *
第17回 DXフォーラム
特別講演1「掘りだそう、社員の力。~カルビー流つながるDX~」
開催日:2023年6月29日(木)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
「外からプロを雇ってくるのではなく、現場のエキスパートを初級データサイエンティストに育てていきたい」と話すのは、カルビーDX推進本部特命担当部長の小室滋春氏です。
2019年に組織横断の委員会からスタートしたカルビーのDXは、「現業に時間を取られ、DXのスタートラインに立つことすらできない人もいる」という現実を受け止めるところから始まりました。「つながるDX」と銘打ち、工場のIoT化をはじめ、消費者、小売り、生産者など外部とのつながりも意識したさまざまな取り組みを進める中で、同社は今、膨大なデータや新たなツールだけでなく、社員の意識や行動の変化、次なる試みへの足掛かりも着実に得ていっていると言います。実際に現場ではどのようなことが起きていたのでしょうか。
社員の力を掘りだし、カルビーのプロをDX人財にしていくという「カルビー流DX」。取り組み事例を挙げながら、具体的な現場の様子、その中での学びと今後の展望について、小室氏が解説します。
【TOPICS】
- カルビーの事業紹介、社名の由来
- DXの2つの進め方
- DXの理論と現実
- 工場での取り組み――生産のIoT化とそこから生まれた変化
- 需要予測――外部のデータ専門家と現場のプロ、それぞれの学び
- マーケティング――デジタルの力でファンの声を集め商品開発につなげる
- リテールDX――小売りとの協業で購買行動を理解する
- ばれいしょ圃場(ほじょう)管理――データで栽培を支援する
- スタートラインに着けない現場のプロを解放するために
- カルビー流DXを進めるために――学びと今後の展望