* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第1回 DX人材フォーラム
基調講演 「ものづくりDX人材育成を考える」
開催日:2023年3月17日(金)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
日本のものづくりの現場においては、「暗黙知」などの伝統的な強みが通用しなくなり、それらがむしろイノベーションの阻害要因になっています。現状を打開するには、Digitalization(デジタライゼーション)が喫緊の課題です。
早稲田大学大学院情報生産システム研究科・教授の吉江修氏は、特に中小企業においては、AI技術者やデータサイエンティストの育成よりも異文化間の橋渡しとなる人材の育成が重要であると言います。
人材育成におけるキーワードは技術・俯瞰・共創。吉江氏は、組織的な育成体制の構築に加え、育成に携わる社内の中間層の育成が不可欠であるとも指摘します。事例を織り交ぜた解説から、日本の中小企業がDX人材を育成するための第一歩と、人材を組織内に定着させるためのヒントが見えてきます。
【目次】
- イノベーション以前に、正確なデータの把握が不可欠
- ものづくりにおけるイノベーションの鍵となるDigitalization
- サイバーフィジカルシステム(CPS)の考え方
- 日本の中小企業においてDX人材の育成が必要な理由
- 中小企業の現場で求められるDX人材は、技術者よりも橋渡し役
- 北九州市の中小企業におけるDX人材育成の取り組み
- DX人材を企業や組織内に定着させるために必要なこと