※本動画コンテンツは、2022年9月28日(水)に配信したJBpress/JDIR主催「第14回 DXフォーラム」の特別講演1「デジタル人材育成とデータ活用で加速する企業風土改革」のアーカイブ配信です。
旭化成は「グリーントランスフォーメーション」「デジタルトランスフォーメーション」「『人財』のトランスフォーメーション」、そして、これらを支える「無形資産の最大活用」の4つを重点テーマに据えて、中期経営計画にもとづいた変革に取り組んでいます。
「歴史ある大きな会社ほど変革が進まない」と言われる中、同社の積極的なDX推進の背景には、過去の失敗事例からの学びがあります。それは技術が自分たちの手の中になければ、AIのような技術の導入は難しいこと。また現場の納得感がないまま、IT部門主導でデジタルテクノロジーを活用しようとしても、うまくはいかないことでした。
これらを踏まえ、数年前から取り組んでいるのが、データ分析エンジニアを製造現場で育成するプログラムです。座学から始めて、データサイエンティストとのOJTによる改善アクションの実行にまでつなげる、実践力重視の育成モデルが特徴です。また2021年からは、ダッシュボードを活用した現場主導の分析も始めており、データドリブンな組織風土が根づいてきています。
同社は昨年度から、社員従業員4万人をデジタル人材に育て、さらに2500人をプロフェッショナル人材とすることを目指して、5段階のレベルで認定取得を目指す「オープンバッジ制度」をスタート。部署や業務の境界を越えるデジタルの力によって、さまざまに新たなビジネスが推進されています。こうした一連の変革の成功要因は「人、データ、組織風土」だったと、同社では考えています。
本動画では、旭化成執行役員 兼 デジタル共創本部DX経営推進センター長の原田典明氏が、過去の失敗事例やアプローチの変化を交えながら、同社のDXの全貌を解説します。