※本動画コンテンツは、2022年6月27日(月)に開催されたJBpress/JDIR主催「第13回 DXフォーラム~デジタルテクノロジーの活用による企業変革の実現~」の特別講演3「デジタル化の2周目問題」のアーカイブ配信です。
今では当たり前のインフラとなったインターネット。その普及のきっかけは、インターネットが商用化された1990年代前半にさかのぼります。ここから世界中の人々が、インターネットを通じてつながれるようになりました。早稲田大学ビジネススクール教授の根来龍之氏は、これを「デジタル化の第1段階」と呼んでいます。そして、ブロードバンド普及による2000年代以降、あるいはスマートフォンが普及し始めた2010年以降、すなわち大量のデータ処理や、ソフトウェアによるハードの代替ができるような技術などが確立されてきた現在までを、「デジタル化の第2段階」と呼べるとします。
スマートフォンの登場を機に急激に衰退したカメラ業界のように、デジタル化のこうしたステージの変化が速い業界もあれば、20年近く経つ今も紙の書籍に及ばない電子書籍のように、変化が緩やかに進む業界もあります。そのため、企業はデジタル化がいつ到来するのか、どのような変化が生じるのかなかなか予測できないのが実情です。だからといって変化が起こってから対応していては、手遅れになってしまう可能性が高いでしょう
根来氏は、「デジタル化の第1段階への対応が遅れた企業は、その時点で以降の段階に市場で残り続けることは困難を極める」と指摘します。生き残るためには、自ら未来を先取りして新たなデジタル化の施策を仕かけていく必要があるのです。
本動画では、早稲田大学IT戦略研究所所長/早稲田大学ビジネススクール(大学院経営管理研究科)教授の根来龍之氏が、これまでに起こったデジタル化による変化とそれに伴うリーダー企業の入れ替わり、また、そこから分かるデジタル化への対応策について、具体例を挙げながら詳細に解説します。