米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)が、写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を運営する米スナップの幹部2人を引き抜いたと、米ウォール・ストリート・ジャーナルやロイター通信などが8月30日に報じた。
事業成長を後押しするために新たに導入する広告付き動画配信サービスに真剣に取り組むようだと、ロイターは伝えている。
シニアエグゼクティブとセールスリーダーを獲得
スナップでCBO(最高事業責任者)を務めていたジェレミ・ゴーマン氏が、2022年9月からネットフリックスのワールドワイド・アドバタイジング部門プレジデントに就任する。ゴーマン氏は米アマゾン・ドット・コムに6年籍を置いた経歴を持つ人物。スナップには18年に入社した。
スナップで米州広告販売担当バイスプレジデントを務めていたピーター・ネイラー氏は、ネットフリックスの広告販売担当バイスプレジデントに就任する。ネイラー氏は、米動画配信大手フールー(Hulu)で広告販売担当シニアバイスプレジデントを務めた経歴を持ち、20年にスナップに入社した。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、2人とも広告業界や広告主の間で高く評価されている人物。ネットフリックスは包括的な広告事業を指揮するシニアエグゼクティブと、米広告業界と良好な関係を持つ経験豊かなセールスリーダーを獲得することになると、同紙は報じている。