「スマホ証券」スマホでの取引とどう違う?

独自の取引アプリで投資ビギナーを取り込むサービスに集中

小島 淳/2019.8.29

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 2017年に情報通信機器としての世帯保有率がパソコンを抜いて1位となったスマートフォン(スマホ)。いまや普段使いのIT機器として最も身近な存在となっています。投資や資産運用の世界でも、かつてはパソコンによるネット取引がほとんどでしたが、スマホやタブレットからのアクセスや独自の取引ツール(アプリ)が中心になりつつあります。

 そしていま、「スマホ証券」が話題を集めています。スマホを自在に操る20代~40代の比較的若い世代へ向けて、新しい資産運用の形を提案しているように思えます。スマホ証券はどんな特徴があり、どのような活用法があるのでしょうか。

スマホ取引をメインに投資ビギナーを取り込む

 ただ「スマホ証券」という呼び名、ちょっと不思議に感じませんか。対面の大手証券会社でもネット専業証券でもスマホでネット取引はできます。

 にもかかわらずあえて「スマホ証券」と呼ばれるのは、スマホでの取引に特化した、もしくはスマホ取引を前提に考えられた証券会社ということです。特徴的なのは、独自の取引アプリを開発し、売買を実行する手数(タップ数)が極力少なくなるよう設計されている点。比較的若いスマホユーザーを対象に、投資がまったく初めてという純粋な投資ビギナーを取り込むサービスに集中しています。

 以下におもなスマホ証券の概略をまとめました。

ワンタップバイhttps://www.onetapbuy.co.jp/
 2016年に日本初のスマホ証券としてサービスを開始した。積み立て投資しながら分配金・配当金がもらえる「つみたてロボ貯蓄」をはじめ、米国株式やCFD(差金決済取引)など、比較的幅広い商品ラインナップをもつ。

ウェルスナビhttps://www.wealthnavi.com/
 ロボットアドバイザー(ロボアド)を使って個人ごとに最適と思われるポートフォリオ(資産の組み合わせ)を提案する。ロボアドにおける預かり資産残高は国内1位(2019年6月時点、モーニングスター調べ)。投資対象はETF(上場投資信託)。

お金のデザインhttps://theo.blue/
 サービス名称は「THEO」(テオ)。ETFを使ったロボアドによるグローバル分散投資を実践。積み立ても可能。対象市場以外のリスクも取りに行くスマートベータ型と呼ばれるインデックス投資を採用しているのが特徴。