エコシステムは『与贈循環』
こうしてグローバル、ローカル双方で活動するゼロワンブースターから見て取れるのは、個別の支援というより、ひとえにイノベーティブなスタートアップが生まれやすく育ちやすい環境づくりに奔走する姿だ。
「スタートアップやオープンイノベーションのエコシステムは、森と同じ『与贈循環』です。森の住人である生き物たちは、個体相互のギブ・アンド・テイクの関係というよりも、森という場に全員がギブすることで循環を保ち、共に生き永らえています。世界に広がるソーシャルキャピタル(社会資本)という大きな森に、日本の企業も行政も金融機関も大学や研究機関も参加して、与贈を繰り返すことで強力なエコシステムが出来上がっていく。われわれはここに貢献していきたい」
合田氏の主張は明快だ。ゼロワンブースターの活動は続く。