写真2 JR西日本メンテックが大阪ステーションシティで本格運用を始めたソフトバンクロボティクスの自動運転床洗浄ロボット「RS26 powered by BrainOS」(出所:JR西日本メンテック プレスリリース)

 こうした自律走行型清掃ロボットを導入する企業も次々に登場している。例えば、JR西日本の駅や車両の清掃を手掛けるJR西日本メンテックは、作業の省力化や安全性を確認する試行を経て、2018年8月に本格運用を開始した。具体的には、JR大阪駅の商業ビル大阪ステーションシティにRS26(写真2)と、中西金属工業の「ロボクリーパー」を導入。中央コンコースやバス乗り場など有人で行ってきた洗浄機による清掃をロボットに置き換えていく。

 これに先立つ5月には、中国エリアや九州エリアで総合スーパー「ゆめタウン」を展開するイズミのグループ会社で、ビルメンテナンスや清掃業務を担うイズミテクノがRS26を採用。広島県廿日市市のゆめタウンを皮切りに順次導入店舗を拡大していく計画である。

 東武鉄道グループの東武ビルマネジメントは、東武スカイツリーラインの北千住駅と東武百貨店池袋店で自律走行型掃除ロボットを試験稼働させる。ロボットは、信号機や交通管制システム、駅の自動改札機を手掛ける日本信号が11月に発表した「CLINABO(クリナボ)」を利用する。

自動巡回する警備ロボットの実用化加速へ

写真3 西武鉄道や日本ユニシスが共同開発し、西武新宿駅での実証実験に利用する自律走行型警備ロボット「Perseusbot」(出所:東京都立産業技術研究センター プレスリリース)

 東京オリンピック・パラリンピックの開幕をひかえ、警備ロボットの実用化を目指す動きも加速している。

 東京都立産業技術研究センター、西武鉄道、日本ユニシス、アースアイズは2018年11月、共同開発した自律走行型の警備ロボット「Perseusbot(ペルセウスボット)」の実証実験に乗り出した(写真3)。西武新宿線西武新宿駅改札外の構内コンコースにペルセウスボットを配備し、自律走行時の安全性を確認するほか、ロボットに搭載したAI(人工知能)監視カメラを使った不審者・不審物の検知精度などを確かめる。

 実証実験後は2020年をめどに、訪日客の増加に伴って乗降客の急増が見込まれる公共交通機関の駅や空港へ展開。公共交通機関利用客の安全性向上や、駅係員の警備・監視業務の負荷軽減に役立てる。