広告売上高、世界全地域で2桁成長

 世界の地域別ネット広告売上高は、前四半期に続きすべての地域で2桁成長を達成した。米国・カナダは前年同期比22%増の154億5100万ドル(約2兆4000億円)。

 欧州は33%増の83億2700万ドル(約1兆2900億円)、アジア太平洋地域は25%増の73億3800万ドル(約1兆1400億円)だった。アフリカなどその他の地域は40%増の45億1900万ドル(約7000億円)だった。

ザッカーバーグCEO「AI投資を強調」

 米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、メタのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は声明で、同社が品質と利用の両面で世界をリードするAIサービスの構築を目指していると説明した。

 メタも他のIT(情報技術)大手同様にAI開発に力を入れている。24年4月18日には、生成AIの基盤技術である大規模言語モデル(LLM)の新版「Llama 3」を発表した。これを大手クラウドサービスで利用できるようにするほか、Llama 3を基盤とするAIアシスタント「Meta AI」の提供も始めた。FacebookやInstagramなどで使えるようにし、自社サービスの利用増につなげる考えだ。

 一方で、24年4~6月期の売上高は、365億~390億ドルの範囲になるとの見通しを示した。これはアナリスト予想の383億ドルを下回った。メタは24年通期の設備投資額を従来想定の300億~370億ドルから350億~400億ドルに引き上げることも明らかにした。設備投資額は25年も増えるとした。これによりAI開発を強化する。だがこうした同社のAI投資に投資家らは懐疑的だとWSJは報じている。