聖書販売で選挙資金集めに乗り出したトランプ前大統領(写真はトランプ氏のものとは別)

トランプ、8998円の聖書を発売

 11月の米大統領選で返り咲きを目指すドナルド・トランプ前大統領(77)は、4つの刑事裁判を抱えながら、「トランプ・ブランド」で儲けようとするビジネス・マインドも健在だ。

 イースター(復活祭)を前にちょっと宗教的になる米国民の気持ちを狙った「特製聖書」を売り出した。

 1冊59ドル99セント(約8998円)。

「教会に行ったこともなく、旧約聖書か新約聖書か見分けもつかぬ名前だけのクリスチャン」(テレビ・コメンテーター)と揶揄されているトランプ氏。

 熱烈な支持者は保守のエバンジェリカルズとあって、聖書販売で政治資金(その8割は裁判費用)を集めようとする新手の戦術に出た。

 自らを「グッド・ディーラー」と呼び、政治も「ディール」と考えるトランプ氏は巨万の富を得た不動産屋。

 その意味では、政治家である前に裁判でも選挙でもキリストでも、ビジネスになるものは何でも利用する「トランプ商事」の社長さんだ。

nytimes.com/trump-god-religion-easter

 すでにMAGAハット、Tシャツ、マグカップ、黄金のスニーカー(399ドル=約5万9850円)を発売、限定販売だが即完売になっている。

 発売した聖書には、米国憲法全文、カントリー・ミュージックのリー・グリーンウッドさん直筆の歌詞までついている。

(トランプ氏は演説時の入場曲に、グリーンウッドさんの「ゴッド・ブレス・ザ・USA」を使っている)

 3月は「March Madness」*1と呼ばれ、米国は騒然とする。

 今年は大リーグのロサンゼルス・ドジャース、大谷翔平選手の通訳のスキャンダルが発覚したこともあって、騒々しさが増幅している。

*1=全米大学協会(NCAA)の男女バスケットボール各地区トップ校によるトーナメントが3月に数週間にわたって行われる。これを「March Madness」と呼ぶ。東部、南部、中西部、西部各地区の強豪チームが入り乱れてプレーする。その熱気は、日本で言えば、甲子園の高校野球の熱気に匹敵する。