統一教会の進出に反対しない市議会議員

──当然移ってくれば、周辺で勧誘活動が盛んに行われる可能性があります。

永井:大学や高校が隣接しています。さらに、多摩市に隣接している府中市もある。府中市にも統一教会の小さな教会が建てられていて、これは東京農工大学の真向かいです。やはり、若い学生をターゲットにしているのだと思います。

隣接する国士舘大学の入り口には勧誘に注意する貼紙がある(写真:長野光)

──統一教会が多摩市に移ってくることに対する、多摩市の市議会議員たちのコメントをホームページで紹介されています。多くの議員の方は明確に統一教会を批判し、移転を拒んでいますが、一部明確な批判を避ける方や、コメントを寄せない方もおられます。こういった方々は、統一教会と関係がある可能性があるとご想像されますか。

永井:関係があると考えています。我々「統一教会はNO!多摩市民連絡会」は、多摩市の市民連合が母体でスタートしています。この市民連合が昨年11月に、統一教会の移転拒否を求める内容のアンケートを全市議から取りました。

 3人の保守系の市議がこの時に回答を拒否しました。この3人の内の1人は、4月の統一地方選挙で落選しました。こういった方々は、多摩市で統一教会を受け入れたいと考えている可能性はある。

 また、多摩市出身の自民党の都議会議員をされている方が、統一教会の地域の研修会でかなり中心的な役割を果たしていたという情報もあります。誰かが呼ばなければ統一教会だって多摩市に来ようとは考えなかったと思います。

隣接する「多摩よこやまの道」はハイキングコースであり、地元の方々がランニングしていた(写真:長野光)