皇室典範の改正含め、新たな制度設計を

 一方が皇族で、もう一方が民間人となる有識者会議の案は、やはり不自然であり、生活の上でも、様々な支障が生じます。

結婚により民間人に立場が変わった眞子さま。2021年10月に開かれたご結婚の記者会見(写真:代表撮影/AP/アフロ)

 ご結婚はあくまでも、当人同士のご意思が最も尊重されるべきです。決して強制があってはなりませんが、皇族同士の結婚が実現すれば、皇室の存続においては一番の理想です。

 現行の皇室典範では、皇室が養子を迎えることを禁じています。一刻も早く、政治が法改正等を含めて、十全に制度設計することが必要なのではないでしょうか。

筆者の新著『世界「民族」全史――衝突と融合の人類5000年史』(日本実業出版社)