マット安川 ジャーナリスト・ノンフィクション作家として活躍されているベンジャミン・フルフォードさんが今回のゲスト。アメリカの現状や日本の政治史、9.11テロや今回の地震にいたるまで、「陰謀論」と簡単に済ませていいのか、ちょっと考えてしまうお話をたくさんいただきました。

日本は欧米によって変質させられた。ウォール街の連中に金融を任せるな

「マット安川のずばり勝負」ゲスト:ベンジャミン・フルフォード/前田せいめい撮影ベンジャミン・フルフォード氏
ノンフィクション作家。カナダ・オタワ市生まれ、7カ国語を話す。上智大学比較文化学科を経てブリティッシュコロンビア大学(カナダ)を卒業。複数の海外メディア東京特派員を経験。(撮影:前田せいめい、以下同)

フルフォード 日本はかつてジャパン・アズ・ナンバーワンと言われましたが、すっかり変わってしまいました。アメリカの圧力によってぶっ壊されたんです。

 昔の日本には国の計画がありました。5年先どうする、50年先は何を目指すという方向性があった。しかし、いまはない。国を挙げてのビジョンがない。

 かつてそれを実行していたのは経済企画庁でしたが、いまは存在しません。アメリカの圧力で壊されたからです。全部ウォール街の人に任せようと。

 けれども、ウォール街の人は自分の懐のことしか考えていない、日本のことは何も考えていません。そういう人たちに日本の金融を任せるべきではないと思います。

 日本はバブルが弾けて以降いろいろなスキャンダルが出ました。その頃から私は日本には大きな病があるなと思っていました。けれども、よく調べると日本ではなく、欧米が大本だったんです。

 長年調べて分かったことは、第2次世界大戦の時のファシスト勢力、ナチスやイタリアのファシスト党とか、そういう人たちがもう1回ファシスト的な支配をたくらんでいたということです。

 それがいま「陰謀論」と言われるものだけど、陰謀でもなんでもない。実際にそういう勢力がいるんです。

欧米では水面下でさまざまな亀裂が生じている

 欧米ではいま、水面下で大きな動きが起きています。権力を持っている人たちの間でいろいろな亀裂が生じている。