【P】Positive emotion「ポジティブ感情」
「喜び」「感謝」「安らぎ」「愉快」「愛」「希望」のポジティブな感情をもつこと

【E】Engagement「エンゲージメント」
没頭、没入できる体験をすること

【R】Relationship「人間関係」
特に家族などの親密な人たちとの関係を大切にすること

【M】Meaning「人生における意味や意義ある活動」
人生に意味や意義、目的を見出して行動すること

【A】Accomplishment (Achievement)「達成、完遂、マスター」
前向きな感情や意味、人間関係と関係なくても成し遂げられる「達成」

 セリグマンは人間が持続的に心理的に繁栄していく状態をフラリッシュ(flourish)あるいはフラリッシング(flourishing)という用語で表現し、このような状態は5個の領域が関係しているというPERMA理論を提起しました。

 一方、日本のウェルビーイング研究の第一人者である慶応大学の前野隆司氏(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授、慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長)は、著書『実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス』中で、日本人1500人を対象に行った「幸せの因子分析」から発見した、幸せにつながる4つの因子について述べています。

 第1因子は「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)。

「自己実現と成長」の因子です。夢や目標をもち、それらを実現しようと成長していくことが幸せにつながり自己実現という項目と関連性が深いといえます。

 第2因子は「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)。

 この因子は、人を喜ばせること、愛情に満ちた関係、親切な行為などが幸せを呼び、他者との関係が幸せに関係することを示しています。

 第3因子は「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)。

「前向きと楽観」の因子で楽観性、自己受容との関連性が深く自己肯定感が高く、いつも楽しく笑顔でいられることが幸せにつながります。