入閣後に記者会見する小泉進次郎環境相(写真:ロイター/アフロ)

 滝川クリステルとの結婚を8月7日に披露してから36日目の9月11日、小泉進次郎が環境大臣に起用されて初入閣した。38歳での大臣就任は、小渕優子が34歳で少子化担当大臣に就任し、野田聖子が37歳で郵政大臣に就任したのに次いで、戦後3番目の若さである。男性に限ると、54歳で総理になった田中角栄が39歳で郵政大臣に就任したよりも若い戦後最年少での大臣就任である。

 安倍晋三が自民党総裁の第3期目の任期を終える2021年9月20日に、小泉進次郎が40歳で総裁そして総理に就任したら、伊藤博文が44歳で総理に就任したのを抜き、憲政史上最年少での総理就任となる。それは決して夢物語ではない。

未来の総理がたどる道

 実際、日本経済新聞社・テレビ東京が9月11~12日に実施した世論調査によると、「次の首相にふさわしいのは誰か」との問いに対し、小泉進次郎は20%で最も多くの支持を集め、2位の安倍晋三総理の16%、3位の石破茂元自民党幹事長の15%を凌駕した。*1

 こうして「次の総理」の最有力候補として認められているからこそ小泉進次郎は、自身の結婚という私事を、「この場所は正に政治の、権力の中枢」と自ら語った総理官邸で堂々と発表したのだろう。実際、総理官邸での結婚発表は、1929年に旧官邸が竣工して以来の90年の歴史で、おそらく初めてであった。

*1:“「次の首相」小泉氏20%で首位 安倍首相、石破氏続く 日経世論調査” 2019/9/12 22:32日本経済新聞 電子版https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49760730S9A910C1PP8000/