米アップルは先ごろ、定額制のゲームサービス「Apple Arcade(アップル・アーケード)」を今秋始めると発表したが、同社はこの事業に数百億円規模の投資を行う計画だと、英フィナンシャル・タイムズが報じている。
今秋までの投資額、500億円以上になる見通し
アップルは、今年(2019年)3月25日、カリフォルニア州クパチーノ本社の「スティーブ・ジョブズ・シアター」で特別イベントを開き、一連のデジタルコンテンツ配信サービスを発表した。映像配信の「Apple TV+」、ニュース・雑誌配信の「Apple News+」、そして前述したゲーム配信。いずれも同社の新たな定額制(サブスクリプション)サービスだ。
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大物スターが勢ぞろいしたこのイベントでは、「Apple TV+」と「Apple News+」に注目が集まった。しかし、市場規模は、ゲームの方が大きい。アップルはこのゲーム市場で新サービスを立ち上げるため、多額の先行投資を行っているという。
同社は新たなゲームサービスで、新作や独占配信作品、オリジナル作品を含めて100以上のタイトルを用意する。その大半で、それぞれ、数億円の費用を投じる。その合計金額は、5億ドル(約560億円)を超える見通しだと、事情に詳しい複数の関係者は話している。
「2024年には利用者2900万人、5000億円の事業に」
ゲームは、エンターテインメント・ビジネスの中で、最も利益の上がるビジネス。アップルのゲーム事業は数年以内に、数千億円規模になる可能性があると予測するアナリストもいるという。