中国2社の携帯電話、米軍基地で販売禁止に

中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)のロゴ(右)と中国国旗(2014年10月1日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / JOHANNES EISELE〔AFPBB News

 米国の市場調査会社ガートナーがこのほど公表したスマートフォン販売統計によると、今年(2018年)7~9月の世界販売台数は3億8900万台で、1年前から1.4%増と小幅な伸びにとどまった。

 世界的にスマートフォン市場の成長が鈍る中、中国勢が販売台数を伸ばしており、首位の韓国サムスン電子に大きな打撃を与えているという。

サムスン、過去最大の落ち込み

 7~9月のメーカー別出荷台数ランキングを上位から見ると、サムスン、中国ファーウェイ(華為技術)、米アップル、中国シャオミ(小米科技)、中国オッポ(広東欧珀移動通信)の順。

 このうち首位のサムスンの台数は1年前から14.3%減少。同社は今年4~6月も同12.7%減少していたが、7~9月は減少幅が拡大。ガートナーが統計を取り始めてから最大の落ち込みとなった。

 サムスンは、今年3月に発売した旗艦モデルの「Galaxy S9」「同S9+」と、8月に発売した「同Note 9」で需要回復を狙ったが、苦戦を強いられたとガートナーは指摘している。また、中・低価格帯製品分野では、中国の大手メーカーがインドなどの市場でシェアを拡大している。これら中国メーカーは、アジア太平洋地域以外の市場でも勢力を伸ばしており、サムスンから販売機会を奪っているという。